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Enjoy A New Island

ボーイミーツガールを研究するブログのような何か

仮のミーツと真のミーツ

自分のボーイミーツガールの定義は『二人が「出会い」物語が始まり、「イベント」をこなすことで、「信頼関係」を構築する物語』であると以前も書いた。

この定義を補完するために今回新たな用語を生み出そうと思う。

それが「仮のミーツ」「真のミーツ」である。

この用語だけ聞いてもピンとこない人が多いと思うので、例を交えて用語解説と定義の補充をしていこうと思う。

 

まず、ボーイミーツガールには大きく分けて2つの物語がある。

それは「出会って始まる物語」と「出会って終わる物語」だ。

前者の例としては『狼と香辛料』が挙げられる。

1巻で出会いを果たした二人がホロの故郷を目指す物語である。

この作品は1巻で二人が一緒に旅をするようになるまでが描かれ、そこから物語が続いていくというものだ。

前者に挙げられる作品は苦労することなく自分のボーイミーツガールの定義にそのまま当てはめられる。

また、前者の場合は「仮のミーツ」と「真のミーツ」が同時期かあるいは近い時期に発生するのでこの用語は使わなくて済む。

 

一方、問題は後者だ。

後者の例には『君の名は。』が挙げられる。

入れ替わりを経験した二人が、起こる出来事を乗り越え、最終的に互いに出会って物語が終わるというものだ。

こういった作品を説明する際にじゃあ最初の出会い(入れ替わり)と最後の出会い(お互いが顔を合わせる)、どっちがボーイミーツガールのミーツなの? といった疑問を抱く人もいるのではないだろうか。

それに対しての僕の答えはどちらもミーツであるというものだ。

ここで「仮のミーツ」と「真のミーツ」という言葉が使われる。

「仮のミーツ」とはその名の通り、ボーイミーツガールという物語を始めるための一応の出会いのことである。

「真のミーツ」とは「出会って終わる物語」のエンディングにおける出会いのことである。

君の名は。』の場合、最初の入れ替わりは「仮のミーツ」となり、最後の出会いが「真のミーツ」となる。

「出会って終わる物語」の特徴は仮のミーツと真のミーツに時間的距離に大きな差があるというものだ。

 

他の作品の例も挙げてみよう。

夜は短し歩けよ乙女』という小説がある。

これも「出会って終わる物語」である。

物語の序盤で一応二人は出会うものの、本当に出会うのは各章の最後である。

この構成に対し、僕は当初ボーイミーツガールのミーツの要素が薄いのではと思っていたが、それはボーイミーツガールのミーツは物語の始まりにしかない、つまり「出会って始まる物語」を基準に読んでいたからであった。

夜は短し歩けよ乙女』を「出会って終わる物語」と考えると、この疑問は途端に解消される。

つまり、最初の「仮のミーツ」は物語を転がすためのほんのとっかかりでしかなく、

「真のミーツ」を引き立てる要素であるということだ。

 

言ってしまえば、「出会って終わる物語」も「出会って始まる物語」という大枠の中の一類型ということである。

「出会って終わる物語」にも出会いというオープニングがあるのだ。

 

意味が分からない人がいるかもしれないのでまとめると、

・ボーイミーツガールには「出会って始まる物語」と「出会って終わる物語」がある。

・「出会って終わる物語」の始まりの出会いを「仮のミーツ」、終わりの出会いを「真のミーツ」と呼ぶ。

・「出会って終わる物語」でも「仮のミーツ」が物語の始まりに発生するため、定義の「二人が出会って物語が始まる」が当てはまる。

ということである。

 

参考にしたサイト

kakuyomu.jp

kakudon.com